2010年05月20日

フクモ陶器展@茗荷谷、開催中だよ〜

先週見に行って、紹介しそびれてた!

来来で、一昨年末展示をしてくださった、
フクモ陶器さんの展覧会が、今週土曜までです!



なにしろ、私自身が、最初にフクモ陶器と出会った日から、
フクモ陶器ファンとして、西へ東へとおっかけまわしていまして、
どんな展示、イベントも、開催とあらば、行かないわけには参りません。
だって、展示内容は、多少は重なってはいるけれど、毎回必ず、新発明のトンデモ陶器がリリースされて、そのたびに、驚かされては、わらわかされて、こうなるともう、フクモ陶器は人生のれっきとしたスパイスなんです。ww

いずれ、おっかけ記録もご紹介したいと思いますが、
とりいそぎ、今回の展示から。
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近作の、武将モノ、そそられるんですよね−。
それにしても、見るたびに、特別大セールをしているようですが、、まあ、気にしない気にしない(笑)。

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なにせ、アートマーケットに笑いとトンチでもの申す!みたいなところも、フクモ陶器たるゆえんですから。
諧謔性があるっていうか、ほんといつもおもしろいなー。

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フクモ陶器といえば、あのペットボトルのキャップとして使える名品「急須キャップ」!が人気ですが、同じように注目の品が、「盆栽時計」!。ポスターもバージョンアップしてました。
来来でも、いくつか取り扱わせていただいておりますので、ご興味のおありの方は、ぜひおこえがけくださいませ〜。

***

フクモ文京陶器市
2010年5月12日(水)〜22日(土)
12時〜18時30分(最終日17時まで)※17日休廊

場所:CONTRASTO GALLERIA
東京都文京区大塚1-1-3-1F
03-5940-6771
http://www.studio-vita.com/galleria/

***

茗荷谷という、あまり赴かない珍しいエリアをうろうろしたら、
気になる家屋を発見。
これはA to Zだー。
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posted by lairai at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

2010年05月18日

大好きなピピロッティ・リスト、集めてみた♪

閑話休題。

永遠のマイアイドルのひとりです。
スイス出身の映像アーティスト、Pipilotti Rist ピピロッティ・リスト。


最初に、ヴェネチア・ビエンナーレ(1997)でみたのが、これでした。Ever is Over All。これで、新人賞を獲得。実質、国際的に鮮烈なデビューになった。


Sip My Ocean
自作の音楽も、全部好き。
よくBGMにきいとります。
幼年期の懐かしさと、ポエティックな心地よさ、
映像のドローイングとも言うべき、荒く自在な表現力。
90年代の映像アーティストの特徴のひとつは、
まだアナログ感をわざと感じさせるリミックス感と、
なんといっても、マルチスクリーンのインスタレーション表現だった。
ダグ・エイケンと並んで、ピピロッティの新鮮さったら、なかった。


Be Nice To Me
けっして、従来のステレオタイプなフェミニストとは違い、
女性の生のエネルギーを、奔放に放出させてる。
それが、カタルシスを感じさせる。


Aujourd'Hui


Transposicion Pipilotti Rist- Diseño 1


I'm a victim

ほかにも、リンク貼れないのもあるけど、映像作品いっぱい。

日本では、その昔、京都国立近代美術館の映像展で出たのが最初で、
その後、資生堂ギャラリ−、原美術館で個展を行いました。

いまがこの人が生きている世の中で、同じ時代の空気を自分も吸えていることに、
心から感謝したくなるアーティストはたくさんいます。
ピピロッティ・リストもその一人です。
http://www.pipilottirist.net/
posted by lairai at 20:36| Comment(26) | TrackBack(0) | 雑記

2010年05月12日

八木良太さんの氷のレコードを聴いてみた♪

高円寺の飲み屋街から、一流ギャラリーが集う清澄白河へと華麗なる移転を遂げた無人島プロダクション
5/28まで八木良太さんの個展が開催中です。

じつは、2006年に無人島プロダクション@高円寺で開催された、八木さんの初個展で見た、氷のレコード「VINYL」がスーパーかっこよくて、一枚手に入れたはいいけれど、プレイヤーがないという理由で、ずっとずーっと死蔵していました。
それが、先日、知り合いの方のバイトされている、南砂町のリサイクルショップ地球堂で、ようやくレコードプレイヤーを入手。
念願の、氷のレコード・プレイング@来来とあいなりました。

以下、七転八倒?の氷のレコード鑑賞会の報告です。

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じゃんじゃかじゃーん!
桐箱に入っているんですねえ。
立派だあ。

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中から出しますと、、
こんな感じ。
シリコンでできた製氷皿が作品本体です。
で、ツイッターで、無人島プロダクションの藤城さんが、「精製水使ったほうがいいよ」って教えてくださったので、さっそく薬屋さん行って、いそいそと、そろえましたですよ。

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前日から、冷凍庫で凍らせて、準備万端!
こおっとる、こおっとる。

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いざ、鑑賞です。


★演奏実験パート1
〜アヴァンギャルド編


これが正真正銘の、記念すべき、第一回の鑑賞。

で、
結果は、、
ご覧いただいたとおりなわけですが、
なんというか、、、
「列車の走行音」
もしくは、
「かき氷つくり中」、
みたいな???!!!!

音色が聴こえたときは、超感動でしたが、
のだめもびっくりのアヴァンギャルドな実験演奏となりましたww

ぎゃぼーーーーん!!!

アナログプレイヤーさえ用意すれば、ステキな氷のクラシックが聴ける!という安易な期待は、無惨にもうちくだかれまして、
もっかいリベンジ!せねば、
ですよ!!

ただ、すぐにはききかえせないのが、氷のレコードたるゆえん。
しこしこと、またお水を入れて、一晩凍らせ、後日ふたたびトライしたわけなのでした。


で、再演、の巻。

★氷のレコード演奏アゲイン♪



キターーーーーーーーーーーーー!!!

こんどは、曲がきこえてきます!!

センテンスごととぎれているというか、
なかなか、リニアに一曲きかせてはくれませんが、
それでも、氷が溶け出す前にだけ存在する、瞬間の音楽が、なんだかとても神秘的。
針のガリガリ音とともに、どんどん音がかきけされてくのが、はかなくて。。

一期一会の音楽とでもいいましょうか、氷の出来や、室温、偶然などによって、一回たりとも、同じ演奏がないわけですよね。
針をあっちこっちするのが、まるで、DJプレイみたいで。

音楽を手に入れたにもかかわらず、それを自分でどうにか「演奏」しないと立ち現れない、不可視の音楽。でもそれが、物体化しているということが、めちゃめちゃ不思議です。

このねじれたアナログ感は、すごい。

じつは、二度目は水道水使っちゃったり、氷がゆがんじゃってたり、コブができてたりしたので、
「つぎは、完璧な氷のレコードをつくるぜ!」と、がぜん闘志がもえてしまいましたよw

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氷が、すごい綺麗でしょ?

ターンテーブルの魔術師、クリスチャン・マークレイの直系にして、もの派の愚直で静謐な物質との戯れを思い出させたり、あるいは、ほんの身近な素材で、日常の感覚をずらしてみせるフルクサスの精神もまじってたり。
でも、そんなアートの文脈とは関係なく、素直に楽しめる作品だと思いました。
だって、何度でもかけたいし、聴いてる瞬間は、頭の疲れがとれちゃってるし。
なにより、お料理みたいで、本当に楽しいの!

どうやったら、一曲演奏しきれるのだろう。
こんなカステラみたいな分厚いんでなくて、極薄のレコードができたら、さぞ美しいだろな。。

いい演奏ができたら、また報告しますね!
(鑑賞者ではなく、最後はすっかり演奏者の気分w)

八木さん、素敵な時間をありがとー!

ps 後日、八木さんから、過重を減らすために、針の重心部分に、十円玉とか重しを載せるといいと、アドバイスをいただきました。次はそれだあ!
posted by lairai at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記