2009年12月14日

「堂端徹作品展」開催のご案内☆☆☆

今週末の19日より、浅草橋のオフィス内ギャラリーで
堂端徹(どうはた・とおる)作品展を開催します。

douhata_tohru_he.jpg

愛知では何度か作品発表をし、ひそかにコアなファンの多い堂端ですが、
東京でのまとまった展示は、今回が初めてです。
正直、最初にその世界を知った時には、ぶっとびました。
なにしろ、犬と猫の「おなら」を4Dに描いた本の作品が、
題して「へ」ですから!!
とてつもなく自由に発想された、新造形の妙。
詳細は、末尾のリリース文を、ぜひご参照ください。
みなさまと、この衝撃と面白さを共有したい!と切に願う次第です。

隅田川ルネッサンスのアートな盛り上がりを見せる界隈では、
初日の19日、カルチャーイベントCET TRIPも開催されています。
師走のお忙しい時期とは存じますが、
一息つきに、ご来来いただければ幸いです。
お待ちしております!

☆ ☆ ☆ information ☆ ☆ ☆
■堂端徹作品展
■会期:12月19日(土)〜2010年2月20日(土) 
*金&土曜の13:00-19:00のみオープン。1月1日、2日休。
*事前にご連絡いただければ、上記以外の日時もご覧いただけます。
*初日19日の18:00-20:00、オープニングレセプションを行います。
■場所:来来/LaiRai
111-0052 東京都台東区柳橋1-21-6伊藤ビル5F 
tel. 03-5829-9870 
info@lairai.jp 
http://lairai.jp
CET:http://cet-trip.com

douhata_tohru_kaotansu.jpg

☆ ☆ ☆ introduction ☆ ☆ ☆
「天然記念物的な、堂端徹の作品。」

いまさらいうまでもないことだが、おもしろい美術家がつくるものはやっぱりおもしろい。気持ち悪い作品をつくる人はやっぱりなんか抱えているし、無邪気な人は衒いのない作品をつくる。堂端徹は、一昨年、東京芸大大学院の先端芸術表現専攻を出て、現在は都内の中学校で用務員の仕事をしながら制作活動を続けている。その作品にはアウトサイダーアートのような絵柄も散見されるが、彼はあくまで崇高な芸術を志す人である。借り物の美的アイコンを並べることから始めなかったので、子供じみた絵が繰り返し描かれるが、いわゆる自動筆記に身をゆだねて生まれる描画や量産が信条のアウトサイダーアートとは別種のものである。なにより、寡作である。彼にとって制作とは、熟考をともなう作業である。そのとてつもなく自由な発想が形になったものを前にして、つい「思いつき」とこちらが口にすると、彼は遠慮がちに、怪訝な表情をみせる。たとえば、今回、特別にお借りした渡辺英司さん所蔵の「よりみち」は、カテランにも似た遊び心に生真面目さの加わった味わい深い作品だ。それは吃音をテーマにしたものだが、手書き文字の「ぼ」「ぼ」「ぼ」「ぼ」「ぼくは」、その間にあらわれる図像、仕組み、造作など実によく練られているのだ。今回は、東海地方では何度か展示されている「かおたんす」(添付画像)も蔵出しして、本のシリーズ「へ」(添付画像)の新作、ドローイングとあわせて展示する。昨今の病理に近づきすぎた美術にちょっと食傷気味の愛好家の皆様に、ぜひ、このすがすがしさを知ってほしい。

転送・転載、大歓迎です!

寒さの厳しい折ですが、ご自愛くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

来来/LaiRai
posted by lairai at 21:20| Comment(11) | TrackBack(2) | 堂端徹 作品展